IT転職で有給消化をする場合、入社日は現在の会社の退職日の翌日に設定するのが基本です。有給消化中はまだ現在の会社に在籍しているため、転職先の入社日と重ならないように調整します。
たとえば、3月31日が退職日で、3月11日から有給を使うなら、転職先の入社日は4月1日にします。出社しない期間があっても、3月31日までは現在の会社との雇用関係が続いているためです。
有給消化中ではなく、退職日の翌日を入社日にする
有給消化の開始日ではなく、現在の会社との雇用契約が終了する日を基準に入社日を決めます。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 最終出社日 | 3月10日 |
| 有給消化期間 | 3月11日〜3月31日 |
| 退職日 | 3月31日 |
| 転職先の入社日 | 4月1日 |
この場合、3月11日以降は勤務していなくても、3月31日までは現在の会社の社員です。転職先で働き始めるのは、原則として4月1日以降にします。
有給消化中に転職先へ入社できる?
有給消化中に転職先へ入社することが直ちに不可能とは限りません。ただし、現在の会社と転職先に同時に在籍する状態になるため、通常の転職よりも確認すべき点が増えます。
- 現在の会社の就業規則で副業や兼業が制限されていないか
- 転職先が二重在籍を認めているか
- 社会保険や雇用保険の手続きがどうなるか
- 競業避止、秘密保持、顧客情報の取り扱いに問題がないか
- 現在の会社から有給休暇中の勤務について制限を受けていないか
特にIT業界では、同じ顧客や競合企業に関わる転職の場合、秘密情報や競業の問題が起きやすくなります。転職先から早い入社を求められても、自己判断で入社せず、両社の人事担当者に在籍期間と入社可能日を伝えて確認してください。
入社日を決めるときの考え方
まず、現在の会社の「最終出社日」と「退職日」を分けて確認します。最終出社日は実際に働く最後の日、退職日は雇用契約が終了する日です。
- 現在の会社に、残っている有給休暇の日数を確認する。
- 有給を使い終わる日を確認する。
- 有給消化の最終日が退職日になっているか確認する。
- 転職先に「現在の会社の退職日の翌日」を入社可能日として伝える。
- 入社日、退職日、社会保険の切り替え時期を両社の担当者に確認する。
有給休暇の日数だけで退職日が決まるわけではありません。会社との合意や就業規則によって退職日が決まるため、退職届を提出する前に、人事担当者と有給消化後の退職日を確認しておくことが大切です。
転職先の希望入社日が有給消化と重なる場合
転職先の希望入社日が有給消化期間と重なる場合は、次のいずれかを会社同士で調整します。
- 転職先の入社日を、現在の会社の退職日の翌日に変更する
- 現在の会社と退職日を前倒しできるか相談する
- 有給消化の取得時期を調整できるか確認する
- 例外的に同時在籍が認められるか、両社の人事に確認する
ただし、有給休暇は労働者が在籍している期間に取得するものです。転職先の入社日に合わせるために、現在の会社へ一方的に退職日を変更させたり、有給休暇の取得を無断で取りやめたりすることは避けてください。
有給を使い切れない場合はどうする?
転職先の入社日が早く、有給をすべて消化できない場合は、未消化分の扱いを現在の会社に確認します。退職すると有給休暇を使えなくなるため、退職日までに取得できる日数と、会社が認める取得方法を確認しておきましょう。
未消化の有給休暇を会社が買い取るかどうかは、会社の対応や事情によって異なります。買い取りを当然に受けられるとは考えず、就業規則や人事担当者の説明を確認してください。
入社日を決めるときの注意点
入社日を決める際は、次の3つを特に確認します。
- 退職日:有給消化の最終日と同じ日になっているか
- 入社可能日:転職先が指定する日と、現在の会社の退職日の翌日が一致しているか
- 保険の切り替え:健康保険、厚生年金、雇用保険の手続きに空白や重複が生じないか
社会保険の手続きは、退職日と入社日、勤務条件によって変わります。日付が重なる場合や、退職日から入社日まで空白がある場合は、現在の会社と転職先の担当者に確認してください。
IT転職の入社日はいつに設定すればよいか
IT転職で有給消化をする場合は、現在の会社の退職日の翌日を転職先の入社日に設定するのが分かりやすく、手続き上も調整しやすい方法です。
最初に確認するのは、現在の会社の「最終出社日」ではなく「退職日」です。有給消化中に入社する場合は、二重在籍や就業規則、保険手続きの問題があるため、両社の人事担当者から明確な了承を得てから判断してください。







